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厳選! ハイレゾ10本勝負

【2015年11月】~毎月更新~厳選!ハイレゾ10本勝負  ◎文・麻倉怜士 page 1/7

 

特薦①

Shostakovich: Cello Concertos Nos 1 & 2
nov-01Gautier Capucon, Mariinsky Orchestra of Saint Petersburg, Valery Gergiev

ERATO

e-onkyo music(FLAC 44.1kHz/24bit・3,291円)


 チェロの若き巨匠、ゴーティエ・カピュソンのゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管弦楽団との共演。ショスタコーヴィチの2曲のチェロ協奏曲だが、出自が 面白い。第1番変ホ長調は2013年12月3日に、パリのサル・プレイエルで録音。すでにArthausから映像商品として発売されているものと同演奏で ある。ハイレゾパラメーターは44.1kHz/24bitと、“ミドルレゾ”ようなもの。ところが、 2014年6月3日にサンクト・ペテルブルクはマリインスキー歌劇場で録音された第2番ト短調は、なんと96kHz/24bitなのである。ひとつのアル バムなのだから、ふつうはマスタリングの段階で、96kHz/24bitへアップコンバートするところだが、オリジナル性を尊重したのであろう。同一アル バムで、44.1kHzと96kHzが並立するという、たいへんめずらしいケースになった。
 
 44.1kHz/24bitの第1番はチェロの性能をフルに引き出した名協奏曲だ。冒頭からいきなりチェロフィーチャーで始まるが、奏者のこの曲に対する意欲、入れ込みをまざまざと感じる。音像的には輪郭を強調せず、自然に2つのスピーカーの間に安定的に、確実に定位している。冒頭、チェロの音像サイズがかなり大きいと感じたが、オーケストラも音場内に横方向に広く展開し、奥行きも深い。独奏チェロも伴奏オーケストラも、スケールと器量の大きさを競うような音場バランスだ。音調は高解像型ではなく、ナチュラルなトーンと解像感を持つ。まとまりはよいが、もっと細部までの切れ込みも聴きたいと思った。エラートらしい上品さが素敵。
 
  96kHz/24bitの第2番は、まったく違うソノリティだ。1番のサル・プレイエル録音は、オンマイクで直接音が主体だが、第2番のマリインスキー歌劇場版は会場の響きが実に美しく、響きの滞空時間もとても長い。音の粒子も断然細かくなり、直接音も間接音も格段に緻密だ。44.1kHz/24bitの1番では「もっと細部までの切れ込みも聴きたいと思った」が、それは96kHz/24bitの2番で見事に叶えられている。繊細で同時に剛毅、滑らかで同時に尖鋭な音調は、さすがは96kHz/24bitと思わせる。

 

 

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