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厳選! ハイレゾ10本勝負

【2016年1月】~毎月更新~厳選!ハイレゾ10本勝負  ◎文・麻倉怜士 page 1/6

特薦①

武満徹:ノヴェンバー ステップス~管弦楽作品集1【ORT】
02-a01若杉弘指揮東京都交響楽団

DENON

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 CDからのアップコンバートでハイレゾに上げるなどマユツバ以外の何物でも無いと思われるが(だって、もとがCDの情報量しかないのだから、いくらひっぱり上げてもご無体だろう)、しかし日本コロムビアが開発した”ORT”(Overtone Reconstruction Technology)は、なぜか違うのである。アップコンバートであることを忘れさせるような、強調感のない、とても自然な音だ。人工感がないのである。
  日本コロムビアはPCM録音(リニアPCM録音)の先駆者だが、あまりに、先走りすぎて、44.1kHz/16bitのCD音声として多数アーカイブされている。アナログならそのまま素直にハイレゾに変換できるが、デジタルだから、このパラメーター値ではアップコンバートに頼らざるを得ない。そこで、「倍音が音楽の音色を決める」理論に基づき、可聴帯域外の超高域における倍音補完を行うことで、ハイレゾ的なフレーバーを与えるのがORTだ。

 私は2015年11月16日に東京八重洲のオンキヨーショールームで開かれたORTの説明会に出席。席上で「同じようなアップコンバート技術として、すでにビクターはK2テクノロジーを展開しているが、それとの違いは?」という私の質問に、A&C本部 レーベル事業部長の岡野博行氏はこうコメントした。「うちには44.1kHz/16bitなどのマスターで、良い音なのに、そのままではハイレゾとして出せないものが多く、たいへん残念におもっていました。今回開発したORTは単に機械的に倍音成分を付加するのではなく、録音のクオリティやホールの響きなどに合わせ、人の手で作品に応じて、パラメータを変えるようにしてます。手づくりなんです」。手作りが違うということか。

 トラック2は有名な「ノヴェンバー ステップス」。80年代の録音だけあって、やや古い感触だが、これがCD音源からのアップコンバートと言われても、俄には信じられない音調だ。鮮度が意外なほど高く、なによりも、無理して、新しい情報や新しい輪郭を追加したような人工臭さがとても少ないのである。アップコンバートというと、不足分を追加しなければならないとして、不自然な鮮鋭感になるか、ぼけたままになるかの二択だが、ORBはとても自然で、臭みがとても少ない。音調的な鮮烈さはないが、ナチュラルな音場、音像にして、すうっと高域まで伸びている印象だ。この作品は、琵琶、尺八、琴の位置関係が明瞭で奥行きも感じられるほどだ。オーケストラの音調もすべらか。

 

 

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