第4回 音楽世界の冒険者達へ~さあ、ネットワークの海に漕ぎだそう(2)
多極化するPCとネット環境
アップルが、Macをもはやメインの事業として考えていないというのは、すでに皆さんもよくご存じでしょう。スマートフォンまたはタブレットPCというのはこれからの個人情報端末としても大いにあり得ると思います。
特に2011年のiOS5のリリースにより「PCフリー」となってスマホやタブレットPCは独立性を高めて、iPadなどに音楽データを収納するための母艦としてのコンピューターの役割も終わりました。とはいえ、コンピューター自体がすぐに無くなるわけでもありません。やはり性能面を考えるとコンピューターの持つ高性能、多機能は、オーディオ的にも重要なポイントです。
「何でPCオーディオって使いにくく難しいの?」~汎用機はすべての音声を平等に取り扱わなければならない~
すみません、ややこしくしているつもりはないのですが、一番の問題はコンピューターが「汎用機」だということにあります。
音楽再生だけでなく、例えば映像の音声、ピープ音などのシステムサウンド、チャットの音声(話すと聞くの双方)、視覚障害者支援のボイスオーバー機能などたくさんの音声が混在しており、オーディオ専用機ではない以上、これらは平等に扱わねばなりません。そうなると音楽再生のためには、設定により有利な専用ルートを確保(ルーティング)してやらねばなりません。例えばWindows7やVistaでいう「WASAPI+排他モード」は、そのためのものです。あるいはプロオーディオではFirewire DACなどのメーカーが提供する「ASIO(アジオ)」という直結度の高いWindows用のドライバー・ソフトウェアもあります。
これらの使い勝手は再生ソフトウェアによっても違うので、お気に入りのソフトウェアを見つけるのも大事なことです。
CDプレーヤーは単機能の再生専用機ですが、そのような音楽再生専用機に徹しきれないのが、PCオーディオのじたばたとした面倒臭いところです。つまりOSの環境設定を触ったりするのは、専用機化しようとする努力の一環なのです。
自分で環境設定などにチャレンジしてうまくできたときの達成感はとてもうれしいものですし、音質が向上してもコストはただですし、こたえられません。しかし、システムが損なわれる危険も伴いますし、そもそもアマチュアではいじれる部分にどうしても限界があります。ですから、それはご自分が出来る範囲でよいのです。
選択と集中~再生ソフトウェアの見た目の楽しさと音質は両立しにくい

Windows,Macともに、いろいろな再生プレーヤーが入手できるようになっている。画面は、左上がfoobar2000+ASIOプラグイン/WASAPIプラグイン、右上がuLilithでWindows用。下はMac用で、左がiTunes+Afplay、右がAudirvana。
いつまでもWindows Media Playerではないでしょうから、いずれほかの再生ソフトウェア選びへと移られると思います。
実はコンピューターの総パワーには各機種毎に限界があるので、何を優先させるかで選択の結果は違ってきます。画面デザインなどのルックスの良さを求めれば自ずと音質に制限が出てきますし、その逆もまた真実なのです。同時に両方を求めるのは難しいので、最終的なソフトの選択にはそのあたりの判断が必要です。
またソフトの音質評価は環境によってかなり違うので、最終的にはご自身で判断しなければなりません。とはいえ安易に再生ソフトを多数インストールしたり、単純にインストール・アンインストールを何回も繰り返すとシステムは不安定になっていきますので、CCleanerなどのユーティリティソフトを活用するなど、そのあたりの注意も必要です。
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