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【インタビュー】先駆者バーニー・グランドマンが語るマスタリングの本質とは page 1/4

録音ソースのポテンシャルをフルに引き出し、より良い音、音楽を届けるために

インタビュー・文◎Gaudio+PCオーディオfan編集部

バーニー・グランドマン  Bernie Grundman

アーティストの熱い演奏のポテンシャルをフルに伝えるべく、リスナーが聴くCDやBDなどのメディアに最適な状態に整える重要なマスタリング。ハイレゾ音源の高まりなど、ますます音楽メディア化に欠かせない存在となっている。このマスタリングエンジニアリングの先駆者として世界的に知られるのが、バーニー・グランドマン氏だ。1983年に自らの名を冠して創設したマスタリングスタジオ「バーニー・グランドマン・マスタリング」と氏は、グラミー賞ノミネートをはじめ数々の権威ある賞を受賞。高品位なマスタリングは、日本では松任谷由実の作品でもファンにおなじみとなっている。そのバーニー氏が来日。日本で展開するバーニー・グランドマン・マスタリング TOKYO」のスタジオで、同所代表の前田康二氏とともに、お話を聞くことができた。前田氏もバーニー・グランドマン氏の音作りに魅せられて渡米、スタジオの門を叩きマスタリングエンジニアとして活躍した方だ。

――バーニーさんがアメリカで手がけた作品は日本でも多くのオーディオファイルに、高音質な音楽として人気があります。日本の松任谷由実や、マイケル・ジャクソン、スティーリー・ダン、ジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、メロディ・ガルドーといった、たくさんのアーティスト作品を手がけていらっしゃいますね。

「バーニー・グランドマン・マスタリングの音はハイエンドなオーディオファイルを大いに意識して作っています。なぜかというと、私自身がハイクオリティーなサウンドに感銘を受けてこの仕事を始めたからです」(バーニー・グランドマン氏。以下、B・Gと表記)

――いつ頃からマスタリングというお仕事を始められたのでしょうか。

「私が音楽制作に関わるようになったのは、1965年にアリゾナのレコーディングスタジオで、マイクやラインのケーブルを巻くといった仕事からです。そして、1966年にハリウッドのコンテンポラリー・レコードで本格的な仕事をするようになったのです。レコードのカッティングエンジニアとして、でした。当時は特に音を調整したりはせずに、どのテイクがマイクのバランスが良かったか、パフォーマンスがよかったか、それを判断してどのテイクをマスターにするか決めて、カッティングするというのが役割でした。

その後、EQやパンを調整するシステムが使われ始めました。それまではプロデューサーが、もっと高域の音が欲しいといったら、もう一度ミックスの作業に戻って、高域の音を足さないといけませんでした。しかし、EQ調整システムが登場したことで、ミックスまで戻らなくても音の調整ができるようになり、音を何度もトランスファーすることによる音質劣化が避けられるようになりました。この方法であればジェネレーション(世代)を下げることなくマスターを作ることができます。この作業が現在の”マスタリング”の始まりになります。

当時、全米各地のスタジオで、それぞれの方法で現在の”マスタリング”と呼ばれる方法が始められていたのではないでしょうか。いずれにしても、レコーディングされた音をリスナーに届ける上で、よりポテンシャルを引き出すのがマスタリングという作業なのです」(B・G)

(次ページへ続く)

 

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