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【インタビュー】井筒香奈江 その表現と音楽、音へのこだわり page 3/5

日本語、日本の曲の美しさ、素晴らしさを伝えていきたい

炭山 それまでの洋楽から一転、新たに日本の歌を歌うことになったわけですが、どんなところにむずかしさを感じましたか。

井筒 聴かれる方がご存知の曲は、その方が曲に対してもっているイメージがあります。そこで、私が歌っても「いや、私の解釈と違う」ということになるのが、始めは怖かったですね。歌詞もストレートに伝わりますし、とてもむずかしいと思っていました。

炭山 以前、お話をうかがったときに、それでもいつかはやらなければならないと思っていた、ということばが印象に残っていますが。

井筒 私がやらねばいけないというのではなくて、できたらいいなということです。日本語は美しいですよね。とくに昭和の歌の歌詞、表現や比喩など、どれも素晴らしく美しい。だから、ぜひ歌い継がれていくべきだと思います。若い方たちにも、日本にはこんな素敵な歌がある、こんな素敵な比喩、表現方法がある、ということを伝えていかなければと思っていたので、それが多少なりとも、私にもできたらいいなという意味です。

炭山 荒井由実の「ひこうき雲」や中島みゆきの「時代」などを、井筒さんの歌で聴くと、ひとつの世界観を感じます。それはオリジナルのアーティストたちが込めたある種の思いをあえて外して、歌そのもののイメージをストレートに出してくるということ。そうしたことは意識されていますか。

井筒 曲の歌詞をしっかりと読み込み、何度も歌って、身体で感じたことを、そのまま出す、自分が感じたままを歌として出したいということだけです。頭であれこれと考えるのではなく、自分の身体で感じたものを出す、というのが私の歌い方です。「ひこうき雲」も「時代」も、歌詞のままに湧き上がる感情にしたがって歌ったら、あのようになった。基本は、ほんとに素直に歌おうということだけです。

炭山 井筒さんが、限りなく素直に、と歌われたところが、聴き手である私たちに、歌詞からのイメージが奔流となってそのまま流れてくるということなのでしょう。それが元となって、私がよく“恐ろしい”と表現する、井筒サウンドが生まれるのだと思います。音を決めるまでというのは、井筒さんが主導されているんですか。それとも川瀬さんでしょうか。

井筒 音作りについては川瀬さんの主導ですね。前にお話したように、実際の制作に入る前に川瀬さんとは徹底的に話し合いをしますが、音作りについてもアルバムのコンセプトに沿った方向で始まります。録り方、マイク選びなどに、そのコンセプトが生かされていると思います。アルバムごとに、コンセプトはちょっとずつ違っていたりしますが、川瀬さんと話し合ったことは、すべてのアルバムでマスタリングやミキシングに反映されています。


■ハイレゾで聴ける井筒香奈江 作品②
『時のまにまにⅡ 春夏秋冬』
Vocal.井筒香奈江
Guitar.江森孝之
Recording Engineer.川瀬真司(Gumbo Studio)

<収録曲>01. 友達の詩/02. 春夏秋冬/03. この空を飛べたら/04. そっとおやすみ/05. 中央線

WAV・FLAC 96kHz/24bit

(次ページへ続く)

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