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「2015年 これが私のおすすめハイレゾBEST1」 page 1/5

 テレビCMや雑誌記事などでも、ふつうに目にするようになった“ハイレゾ”。アナログレコード再生とともにオーディオではその両輪として、すっかりメインストリームの一員となっています。音楽配信サイトでも、その配信タイトル数は飛躍的に増大していて、ファンが聴き逃している作品も多いはずです。ここでは“目利き、耳利き”の音楽/オーディオ評論家の皆さんに、2015年のリリースでご自身が注目したイチオシのアルバムをピックアップして、その魅力を語っていただきます。

●麻倉怜士さんのおすすめ

『ベートーヴェン:交響曲第9番』
サンフランシスコ交響楽団 、 マイケル・ティルソン・トーマス
WAV/FLAC 96kHz/24bit
San Francisco Symphony
BEST-01

 毎月、当サイト「麻倉怜士のハイレゾ十番勝負」を書いており、ここで年間120タイトルを紹介しているが、実際には、絞って120タイトルなので、他誌の連載も含めると300タイトルぐらいは聴いている。そこから、一作だけを選ぶのは至難の業だが、なかでももっとも感動したのが、ベートーヴェン「第九」」だ。ハイレゾで「第九」は意外に少ないが、この一作を持てば乾きが癒されるのが、マイケル・ティルソン・トーマスがサンフランシスコ交響楽団 /サンフランシスコ合唱団を指揮した、2012年6月のライブ版だ。
 
 ライブ録音はハイレゾではむずかしい。セッション録音では、最適なマイクセッティングを追求できるが、ライブでは制約も多い。本作品はそんなむずかしさを乗り越え、ライブでは達成が困難なレベルの、圧倒的な高音質で第九を聴かせるのである。第4楽章、冒頭のトゥッテイを聴くだけで、本録音の素晴らしさが分かる。弦、管の各楽器の鳴りっぷりが実に堂々とし、音色的にもハイレゾらしく、音の表面の粒立ちが実に細やかだ。ニ長調の「喜びの歌」がチェロ、コントラバスからしずしずと始まり、ビオラ、次にヴァイオリンへと右から左へバトンタッチされる、フレーズ進展の位置関係の面白さ。木管、金管が加わった音場の奥行き感。メインテーマが高らかに奏される場面でのティンパニの咆吼感、バリトンの抑揚の大きさ……など、ハイレゾだから堪能できる、第九ならではの記号性が愉しい。マッシブにて繊細、そしてステージ感が強烈なサウンド。コーラスの量感と張り出し感が特に素晴らしい。サンフランシスコのデイヴィス・シンフォニー・ホール響きの豊かさと、明瞭性を両立させた名録音と言えよう。第九の季節は終わったが、常に聴きたい座右のハイレゾだ。(麻倉怜士)

 

 

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