デジタル・アーカイブ・ソフト「SoundSaver」とオーディオ・インターフェイス「Babyface」の活用
いつまでも聴きたいアナログ・レコードはデジタル・アーカイブしよう
高音質配信やCDからのリッピングを中心としたPCオーディオ環境は浸透してきているが、その一方でLPなどのアナログメディアには根強い人気が残っており、CDはPCのHDDなどへリッピングして楽しんでいるが、LPはまだプレーヤーで聴いているという方も少なくないだろう。
もちろんアナログ・プレーヤーからアンプへダイレクトに接続してリスニングするメリットもあるだろうが、折角PCオーディオの環境が整っているのであれば、もうワンステップ進んだ楽しみ方も実践できるのである。
それは“アナログ・ソースのアーカイブ化(デジタル化)”であり、今回ご紹介するBIAS社のアナログ波形編集・録音ソフトウェア「SoundSaver(サウンドセーバー)」(■問:エムアイセブンジャパン http://www.mi7.co.jp/products/bias/)を活用すれば、アナログ・レコードのサウンドをたった6ステップでデジタル・ファイル化できるのだ。
アーカイブ化と同時にリマスタリング
アナログ・レコードをアーカイブ化するために必要となるのは、基本的にアナログ・プレーヤー(カートリッジ含む)とフォノEQ内蔵アンプ、PC。そしてPCとアンプ間の橋渡しをするインターフェースからの出力を録音するための編集ソフトウェアである。

「Sound Saver」は、アナログ・レコードなどのサウンドを6ステップでデジタル音楽ファイル化が可能な録音・編集ソフト。さまざまな機能により、簡単にしかも高音質でファイル化できる。5月中旬の発売予定。価格は9,800円で、現在、8,900円にて先行予約受付中だ。
デジタル化の最大のメリットは、何度聴いても音を取り込んだときの状態のまま劣化しないということ、そしてデータ化することでPCだけではなくiPodやiPadをはじめとしたポータブル・プレーヤーへ転送して、レコードだけでしか聴けなかった楽曲の数々をいつでもどこでも聴くことができるようになるのだ。
名盤や人気作はCDなどで再発されることはよくあるが、LPがただ一度きりしかリリースされず、復刻されることのない、通好みな“隠れた名盤”として語られる作品も少なくない。そうしたレコードだけでしか存在していない音源を、最新のフォーマットで変換を行い、“お手製リマスター”として最良のコンディションのまま残すことは文化的意義も大きいはずだ。
リマスターというと音質向上のための作業という認識が強いが、過去に存在していたものと違うマスター盤を作るという大きな括りそのものを“リマスター”と呼ぶため、音圧処理をしてなくとも、EQ補正しなくとも、今回のようなデジタル・アーカイブの置き換え作業も広義で捉えればリマスターといえるだろう。ただし、LPの音をインターフェースを介し、そのまま録音するのだけでは芸がない。レコード再生時の“プチプチ”、“パチパチ”ノイズがアナログならではの風情だと考える方もいる一方で、そうしたノイズ成分は除去したいと考えるユーザーも多いのが現状である。また、そうした希望を持つ方であれば、さらにプレーヤー由来の不要な振動音や電源ラインから誘発されるハム・ノイズもカットできれば、なおベターであるとも、お考えであろう。
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