現在の場所
ホーム > 特集 > DS-200サウンドレポート > 小型USB DACの正統な進化形~Soundfort DS-200を徹底チェック
DS200-606x90-ban

小型USB DACの正統な進化形~Soundfort DS-200を徹底チェック page 4/4

基本的な音の良さに加えてさらに高い品位感が加わった

DSC_0697 DS-100+からDS-200へ。音はどのように変わっているのだろう。まず、DS-100+を確認。80年代のロックポップス(48kHz/24bit)は、ちょっとした味付けがうまく効いて楽しく聴ける。スピード感やビートのキレにもつながっているように感じる。音楽のもつ熱量を損なうようなところは、まったくなく、いわゆるノリの良さも感じる。したがって、女性ジャズヴォーカル (96kHz /24bit)もしっとりとして思い入れたっぷりというよりは、ちょっとドライに若やぐ印象。ただし定位や立体感、ほかの楽器との距離感はそれなりに描くし、たとえばややハスキーっぽさのある声質もきちんと聴き取れてなまめかしい。

 気軽に使えるというこのクラス、モデルの位置づけからして、クラシックを聴くファンがどれくらいいるかはわからないが、ふつうには難なく聴ける。オーケストラ全員が力を込めて弾く総奏の部分も、最初は一瞬、身構えたが、問題なくこなした。低音のさらに低音というような帯域まではもちろん期待しないが、音全体にふわふわとした感じがなく、安定感もスケール感も不満はない。あえてというなら、とくに強音のときに感じるややざらっぽい感触というか、それは、ある程度、この規模の機器には共通しているのだが、それがわすかに残る感じ。ただし、大健闘でまじめに作られていることは納得できる。96kHz/24bit音源までしか聴いていないとかCDリッピングした音源を主に聴く、ストリーミングをもっといい音で楽しみたいというには、価格も相まって入門機として気軽にお勧めできる選択となるだろう。楽しく聴ける。

DS-200(左)とDS-100+(右)

DS-200(左)とDS-100+(右)

 さて、今なお健闘のDS-100+に対してDS-200は、どう聴かせてくれたのか。まず感じるのは、雑味のなさだ。スペック的なレンジの拡大などもあるのか、言い方は差を感じてもらいたくて全般にやや誇張気味となるが、音の質感はより滑らかとなり、落ち着いた感じが出てくる。生来が生真面目なのか、ちょっとした生硬さもあって(エージングの関係?)ロックポップスはやや落ち着いてしまうが品のようなものが加わる感じ。女性ジャズヴォーカルは、それらしく色っぽさやなまめかしさも増す。時折のブレスも、おやと思うほどリアルだ。

 クラシックについても、ときにある空間のちょっとざわざわとした気配もなく、静かなために、低音域が充実してオーケストラの据わりっぷりが立派。よく言われる響きがスーッと後を引くところもきれいだ。総奏の部分も、やはりレンジが広い、つまりマージンを広げているのか、その瞬間でも飽和感がなく破たんすることがない。好んで聴く192kHz/24bitのジャズトリオのライブの生々しさ、奥に広がる空間の広さもしっかりと出る。演奏にかぶる雑音、客たちの出す音もリアルさがある。

 DSDの北欧ジャズのピアノトリオは、このユニットのもつピンと張りつめた緊張感、やや温度の低いやや涼やかな感じなど、情感のところまで、やや硬質ではあるがそれなりに描く。もちろんDSDの生々しさが削がれるようなことはない。
 これらは、やや予備知識が入っていたとはいえ、たとえば2枚基板であるとか外部電源とノイズフィルターの強化、2系統のクロックなど、音にいいとされることを導入して終わりではなく、やはりそれらを生かす、能力を引き出すといところで考えられたパターニング、グラウンディングの技というのも生きているに違いない。DS-200は、まさに入門クラスのDS-100+から、上位機にも肩を並べる正当なる進化形というわけだ。

 ともあれDS-200は、ハイレゾ再生を高品位で始めたい、あるいは既存のシステムをグレードアップしたい、といったユーザーにとって、これ以上、何を望むのか、というくらいのパフォーマンスをもっていると素直にそう思う。

 

 

 

関連リンク

DS-200 製品情報
DS-100+ 製品情報
Soundfort

AD 1st

刊行物publish

Gaudio No.3 2013.SUMMER【5月30日発売】

2013年5月31日発売

定価:1,500円

・私の小型スピーカー論

・デスクトップシステム

Gaudio No.3 2013.SUMMER【5月30日発売】

詳細を見る

PCオーディオの世界へようこそ

Welcome to the PC AUDIO World! まずはPCオーディオをはじめてみよう WHY PC AUDIO

PCオーディオ基礎知識knowledge

ベーシックマニュアル オーディオ用語辞典

プレゼントpresent

iPhoneなどにもピタリのハイセンスなヘッドフォン「harman/kardon CL」レビュワー募集!

プレゼント詳細

応募は締め切りました

AD 3rd
PAGE TOP

Gaudio+PCオーディオで人気のキーワード