実力派小型スピーカーでハイレゾの魅力を探る

ハイレゾ音源の魅力をどこまで引き出すか、4機種のスピーカーをチェック

和田博巳氏

和田博巳氏

 プログラムソースにハイレゾファイルが加わるようになった近年は、スピーカーに対しても大型小型を問わず高域特性の優秀さは、以前よりもいっそう求められるようになった。
 では、「スピーカーの高域はどのくらいまで伸びていればいいのか?」。
 この問いに対する答えは諸説あるが、以前は音楽を聴く上ではおおよそ20kHzまで伸びていれば十分、というのが一般的だった。人間の耳は20kHzまでしか聴こえないのだから、というのがその主たる理由である。
 しかし、ハイレゾ時代が到来すると、同じ24ビットでもfs(サンプリング周波数)が高いほど、声の微妙なニュアンスや空気感、楽器の倍音の漂い、艶やかさ、柔らかさといったところで違いが感じられることが分かった。耳に聴こえるかどうかは別にしても、より高次のfs(96kHzや192kHz)のほうがニュアンス豊かに感じられ、いっそう生々しいのである。そうであればハイレゾ音源の高域の伸びを十分に反映できる、高域特性に優れたスピーカーシステムでハイレゾファイルを再生したほうが、やはり良いということなるだろう。
 近接して聴く事が多い小型スピーカーの場合は特に高域の質感は重要である。単に高域が伸びていればいいというだけではなく、滑らかで素直な質感が求められるだろう。というわけで、ハイレゾ時代の理想の小型スピーカーとはどういうものか?ペアで10万円以下の4モデルを聴きながら考えてみる。

試聴に使用したシステム
●プリアンプ:アキュフェーズC-3800
●パワーアンプ:アキュフェーズP-4200
●PC:Mac Book Pro/Audirvana Plus
●D/Aコンバーター:アキュフェーズDC-37